Martin Margiela が HERMÈS レディースラインのアーティスティック・ディレクターを務めていた時代に生まれた、極めて象徴的なシルクトラウザー。
一見すると匿名性の高いブラックのワイドトラウザー。しかし、
素材に選ばれているのは上質なシルクであり、その選択自体がマルジェラ期エルメスの思想を端的に物語っています。
装飾性を排除し、構造と素材のみで成立させる。
シルクでありながら過剰な艶を抑え、ドレープは身体に従属するのではなく、空間をつくるように落ちる。
これは「ラグジュアリーを誇示しないラグジュアリー」という、当時のHERMÈSにおける最重要テーマの一つです。
ウエストの処理、ヒップから裾にかけての直線的なラインは、
マルジェラ自身のMaison Margielaの実験性とは異なり、エルメスというメゾンの歴史と倫理に従属した静かな設計となっています。
流行やシーズンを超え、
“衣服とは何か”“贅沢とは何か”を問い続けるための一着。
Reviaでは、これは単なるボトムスではなく、
マルジェラがエルメスで残した思想の断片(ドキュメント)として位置づけます。
condition : Excellent
season : 1997-2003
size: 34
ウエスト 32
渡り33
股下70
股上34
総丈98
裾幅25